富士山

新春を寿ぎ謹んでお慶び申し上げます。

本年の初吟会(於 アイム・ユニバースてだこホール)にて「富士山」を朗吟致します。

令和4年が桜花が咲き誇るような繁栄の年となるよう、木花之佐久夜毘売に祈りたいものです。

 

■漢詩紹介

 

白 雪 神 仙    富 

扇 如 龍 客    士           

倒 紈 棲 来    山           

懸 素 老 遊  石            

東 煙 洞 雲  川

海 如 中 外  丈

天 柄 淵 巓  山 

 

■意味

雲の上、富士山頂には仙人が舞い来て遊び、洞穴には神竜が棲むと言われている。

雪に覆われた山頂は白い絹のようで、立ち上る煙は扇の柄のようである。

その姿はまるで東海の大空に、白地の扇が逆さまにかかっているようだ。

 

■作者 石川丈山 

江戸初期の漢詩人、藤原惺窩に学ぶ。書や茶道にも精通。比叡山の麓にて隠遁生活を送ったとされる。